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黒耳堂の手乗り黒ひつじは、ひとつひとつ全然違う、その理由。

そういえば、このブログは雑貨・ぬいぐるみ作家のブログだったのだよな……………………

ども。みなさんこんにちはみみくろですw

最近、iPhone関連の記事やライフハック系の記事ばかり書いていて、気がつくと全然自分の作品のこと宣伝してないじゃん!ということに改めて気がついたので、今日はうちの看板羊、「手乗り黒ひつじ」について書きますよ。

手乗り黒ひつじは、文字通り、手のひらに丁度乗るくらいの、黒ひつじのぬいぐるみです。

(手にのせてみた↓)

モデルはサフォーク種。
もともと羊が好きなのですが、英国のコッツウォルズに行った時に出会った顔の黒い羊に一目惚れ。

で、黒耳堂の意匠にもこの黒い羊を使ったことだし、ここは、マスコットも作りたいな、と。
試行錯誤の末にできたのがこの黒ひつじ。(この部分には、プロジェクトXではないので、感動的な開発秘話は特にないですよw、地道に試作を作っていくわけです)

全部手縫いで作っているので、表情などがそれぞれ違ってくるのは当然なのですが、それでも、いくつかポイントを押さえれば、均等クオリティを目指すことは可能です。
例えば、樹脂性の目のパーツを使う、顔を作る時にテンプレートを作ってそれを使って同一に近い表情を作る…などなど。

実ははじめのうち、工業製品みたいに、なるべく個々を同じに作ろうと努力していた時期もあったのです。が。

当時定期的に参加していたデザイン・フェスタに、はじめてこの黒ひつじを伴って参加した時に、目から鱗が落ちました。(ポロポロ)

実は、個数を揃えるために、自分では「これは少し表情がかわいくできなかった」「これは少し太り過ぎに作ってしまった」などの羊も会場に持っていきました。とはいえ、やはり、展示するのは自信のある羊だけ。「イマイチくん」たちは、後ろのほうにこっそり控えさせておりました。

実は結構な人気ブースの黒耳堂、二日目の午前中にはほとんどの作品が売り切れてしまいます。
手乗り黒ひつじもあと3匹で完売…くらいの時に、とあるお客様がいらっしゃいました。

「ここにあるのが全部ですか?うーん、もっとたくさんある時に選んでみたかったなぁ…」

というその人の問いに、おいらは「実は、あと少し…」と言いながら、控えていた「イマイチくん」たちを数匹、取り出しました。

(でもどうせ「イマイチくん」たちだから、この中からは選ばないだろうなぁ…)

「ああああああっ!!!どうしよう、このコ!このコ可愛いすぎるぅぅぅぅ☆こっ、このコをくださいっっっっっ!!!」

その人が選んだのは…「イマイチくん」たちの中でも、最も自信のなかった目の位置も少しちぐはぐで、カタチもなんとなくクタッとした、「見るからにヘタレキャラ」な羊だったのです。しかもこの萌えっぷり…

ここで、天啓。(劇画調でご想像ください)

そうかっ!
「かわいい」と思うツボというのは…ひとりひとり、みんな違うんだっ!!!

当たり前といえば当たり前、言うまでもないと言えば言うまでもないことなのだけれど、この時ほどこれを実感したことはなかったです。

以来、揃った表情、揃った体型を作ろう、という方向に努力するのはやめました。

勿論「丁寧に縫う」という根本で手を抜いたりはしないけれど、表情に関しては、いろんなバランス、いろんな顔つきでいいんだなぁ、と。

買ってくださる人がそれぞれ、世界に1人しかいないように、その人が選ぶ手乗り黒ひつじも世界にひとつ。

それでいいんだな、って。

そんなわけで、うちの黒ひつじたちは、どいつもこいつも、違う顔つき、違う耳の向き、違うモフモフ具合です。
いつか、あなたのお手元にも、届けることができる日が来たら素敵だなぁ、と思います。
ご縁があったら、是非( ˇ◡ˇ)

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